工業化学科



私たちの生活は化学物質なしにはなりたちません。また環境も生命自身も物質です。

当科は、物質とエネルギーのいろいろな現象について広い視野をもった人材を養成します。

特色

化学産業はこれからナノテクノロジー(超微細技術)と燃料電池開発が進展していきます。

これらをみすえながら化学分析から薬品製造そしてバイオテクノロジーなどの基礎知識が得られるように指導しています。

合格を目指す資格
毒物劇物取扱責任者(卒業で取得)、危険物取扱者(甲種、乙種全類など)、計算技術検定、パソコン利用技術検定等

工業化学科日誌

【工業化学科】うえだ商店会歩行者天国について

2025年10月14日 07時51分

10月13日(月・祝)に行われた「うえだ商店会歩行者天国」に、工業化学科では3年生の3名が参加しました。

 工業化学科では「スライムで遊ぼう」をテーマに、ホウ砂溶液や洗濯のり(PVA入り)からスライムを作る体験コーナーを設置しました。曇り空で風が強い中、大変多くのお客さまにスライム作りを体験いただき、大盛況のうちに終えることができました。参加した生徒たちも、多くの方とのふれあいを経験することで、大変よい経験をさせていただきました。

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【工業化学科】福島県高校生ものづくりコンテスト2025化学分析部門について

2025年10月14日 07時50分

 10月9日(木)、10日(金)に郡山北工業高校で「福島県高校生ものづくりコンテスト2025化学分析部門」に工業化学科2年生の2名が出場し、キレート滴定といいう実験競技に出場しました。この競技は、水の硬度(全硬度、カルシウム、マグネシウムの濃度)を分析し精度や実験テクニック、報告書の内容を競う競技です。健闘の結果、僅差で4位と5位でした。入賞はできませんでしたが、選手2名ともに、全力で課題に取り組むことができました。

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【工業化学科】福島イノベ構想推進産業人材育成・確保事業による企業見学

2025年9月29日 16時50分

 9月29日(月)工業化学科1年生を対象に、「福島イノベーション・コースト構想」人材育成に関わる企業見学を実施しました。

 午前は「城北化学工業株式会社 いわき工場」および午後は「エリエールプロダクト株式会社 福島工場」を見学させて頂きました。お忙しい中、とても丁寧に会社概要や工場のしくみまでご説明いただき、生徒諸君にとって今後の学習や進路活動についてとても役に立つ体験でした。

 ご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、本当にありがとうございました。

 <城北化学工業株式会社いわき工場の見学の様子>

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 <エリエールプロダクト(株)福島工場の見学の様子>

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【工業化学科】小中高連携「専門教育魅力発信応援事業」について

2025年9月22日 07時57分

 9月19日(金)小中高連携として、令和7年度超スマート社会を担う産業人材育成事業「専門教育魅力発信応援事業」を実施しました。

 今回は、いわき市立錦東小学校の6年生をお迎えし、「楽しい化学実験」と題して、スライム作りを体験しました。

 カラフルなスライムをいくつも作って楽しく遊びながら、スライムができる化学的な仕組みを学習しました。担当した高校生たちも、小学生の皆さんが、真剣にそして楽しく化学実験に取り組んでいただいて、やりがいと充実感が得られました。

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【工業化学科】中学生体験入学について

2025年7月25日 13時55分

 令和7年7月25日(金)に中学生体験入学が行われました。工業化学科では、科の全体説明の後、ものづくり実習である「石けんの製造」と「有機合成実験」、分析実習である「中和滴定実験」と「機器分析化学」の計4テーマについて公開し、本校在校生の説明で体験をしていただきました。大変暑い中でも多くの中学生や保護者の方々にお越しいただきました。見学の感想としては、「石けんの反応が段階的に進むところに興味が持てた。」「生徒による説明がとても分かりやすく良い体験になった。」「化学実験に対する関心が高まりとても良かった。」との感想を多数いただきました。ご来校ありがとうございました。

◎石けんの製造

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 石けんの製造過程の説明と実際に作った石けんを試していただきました。

◎有機合成実験

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 有機合成実験の実験過程を説明させていただきました。

◎中和滴定実験

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 中和滴定実験の説明と実際に色の変わる滴定実験をしていただきました。

◎機器分析化学

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 実際に本校で学習する分析機器の説明と体験をしていただきました。

【工業化学科2年】福島イノベ構想推進産業人材育成・確保事業に係る出前授業

2025年7月4日 15時48分

 令和7年7月4日(金)「福島イノベ構想推進産業人材育成・確保事業」に係る出前授業が行われました。古河電池株式会社いわき事業所の小出彩乃様を講師としてお迎えし、「最先端技術 イノベに関する電池の化学」をテーマにご講話をいただきました。

 電池とは何かという基本的なところから、現在世の中に出回っている電池、そして電池の将来に至るまで、とても分かりやすくご説明いただきました。身近なものに使われているスマートフォンやノートパソコンのリチウムイオン電池は、人工衛星や探査衛星など宇宙分野などでも、使用されていることを知り、生徒諸君も電池について興味を深く持ったようでした。また、現在学習している化学分野の内容が、電池の開発などにも必要なことを知り、化学の知識が将来の仕事に活かせることを実感できた様子でした。

 また、資格取得や部活動について生徒諸君から質問があり、その意義や学生生活でチャレンジすることの大切さについてもお話をいただきました。将来の進路について考えるとても良い機会となったようでした。本当にありがとうございました。

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【工業化学科】 卒業生を囲む会

2025年6月5日 15時49分

令和7年6月5日(木)に工業化学科3年生を対象として卒業生を囲む会が行われました。

 今回講師としてお迎えしたのは、大竹航貴さん(城北化学工業株式会社いわき工場勤務)、黒木美咲さん(第一三共株式会社小名浜工場勤務)、白石響さん(株式会社クレハいわき事業所勤務)の3名で、いずれも令和5年度の本科の卒業生です。

 年齢の近い先輩方ばかりなので、生徒諸君も和やかな雰囲気で話をすることができました。これからの進路希望先を選択する上でのアドバイスをいただけ、また、受験に向けての大事なポイントも大変参考になりました。希望進路の実現のために今回の助言を充分に活かしていきたいと思います。

 卒業生の皆さんには、お仕事でお忙しい中にもかかわらず、後輩のために時間を割いて参加して下さり誠にありがとうございました。

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【工業化学科】 福島イノベ構想推進産業人材育成・確保事業に係る出前授業

2025年5月30日 17時52分

 令和7年5月30日(金)「福島イノベ構想推進産業人材育成・確保事業」に係る出前授業として株式会社クレハの労政部より岩間巨樹様・中野翔真様、中央研究所より正野大河様を講師としてお迎えし、会社紹介ならびに「有機合成研究室における研究開発」と題して約1時間、分かりやすく熱心な講義をいただきました。生徒諸君も熱心に聴き、研究開発に興味が湧いた、今後の勉強に役立てたいなど、ものづくりや化学の素晴らしさを再認識したようでした。

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【工業化学科】うえだ商店会第47回歩行者天国に出展

2025年5月7日 16時49分

 令和7年5月5日(月・祝)に行われた「うえだ商店会第47回歩行者天国」に工業化学科3年生2名の生徒が参加しました。

 工業化学科では「スライムで遊ぼう」をテーマに、スライム作り体験コーナーを設置しました。晴天に恵まれる中、大変多くのお客さまにスライム作りを体験いただき、大盛況のうちに終えることができました。参加した工業化学科の3年生もよい経験になったようでした。

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令和6年度工業化学科課題研究発表会 <工業化学科>

2024年12月23日 16時09分

 令和6年度の工業化学科課題研究発表会が1213日(金)に行われました。課題研究は、3年生が自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表するもので、3年間の実習などで学んだ知識や技術を発揮する集大成の場です。以下の6つのグループに分かれ研究が行われました。

1班(村上班)「日焼け止め作り」

 環境問題の一つであるオゾン層破壊について興味を持ち紫外線から肌を守る日焼け止めクリームを製作した。さらに、バナナを用いて効果を確かめ性能の比較、評価をした。日焼け止めの効果は表れ、紫外線散乱剤が最も高い効果が見られた。

課題研究発表会1班① 

課題研究発表会1班②

2班(薗部班)「貝殻でチョーク製作」

 貝殻が大量廃棄されている現状を知り、その問題を改善できるような環境に優しいチョークの製作を試みた。ハマグリ、サザエ、牡蠣の貝殻を使い、試行錯誤を繰り返しながらどれが最も使いやすいチョークになるかの比較検討を行った。納得のいく結果には至らなかったが、班員全員で協力して取り組めたので良い思い出になった。

課題研究発表会2班①

 課題研究発表会2班②

3班(岡部班)「卵殻を用いたハンドクリームの試作」

 身近にある、ハンドクリームに使われる保湿剤などには、乳酸カルシウムを用いられている製品がある。普段廃棄されている卵殻を用いて乳酸カルシウムを合成しハンドクリームを試作したいと思った。失敗することもありある程度の成果をあげることができた。

 課題研究発表会3班①

課題研究発表会3班② 

4班(只野班)「匂い付き消毒液を作ろう! ~バイオエタノールの生成~」

 目標だった匂い付き消毒液までは到達できなかったが、木くず(廃材)からセルロースを取りだし、それを原料としたバイオエタノールの生成は実現できた。環境問題解決の一助となるような研究を行うことが出来てよかった。

 課題研究発表会4班①

課題研究発表会4班②

5班(松本班)「水質浄化/野菜クレヨン作り」

 水は生活にとって大切です。生活排水等の流込による水質悪化が問題となっています。自作ろ過器でろ過した水を簡易水質測定器を利用して水質浄化の有効性について検証しました。

 家庭からでる廃棄野菜を利用して、乾燥機等で乾燥させ、色素を抽出し石けんから取りだしたロウに着色し、手作りのオリジナルクレヨンを完成できました。

課題研究発表会5班①

課題研究発表会5班② 

6班(冨田班)「食物から香水づくり」

 身近な食物から溶媒法、圧搾法、水蒸気蒸留の方法をためし、効率的な油の抽出方法を探しました。また、抽出した油と、エタノールを混ぜ、香水作りを行うことができました。

 課題研究発表会6班①

課題研究発表会6班②

 1・2年生の聴講の様子もたいへん立派で、挙手をして質問をする姿も見られました。次年度にはさらに活発な課題研究発表会となりそうです。

 なお、令和7121日(火)に開催される校内生徒課題研究発表会では、テーマ匂い付き消毒液を作ろう! ~バイオエタノールの生成~」(4班  只野班)が工業化学科の代表として発表を行うことになりました。

3年生の皆さん、3年間の集大成としての課題研究、そして研究発表、大変お疲れ様でした。