工業化学科



私たちの生活は化学物質なしにはなりたちません。また環境も生命自身も物質です。

当科は、物質とエネルギーのいろいろな現象について広い視野をもった人材を養成します。

特色

化学産業はこれからナノテクノロジー(超微細技術)と燃料電池開発が進展していきます。

これらをみすえながら化学分析から薬品製造そしてバイオテクノロジーなどの基礎知識が得られるように指導しています。

合格を目指す資格
毒物劇物取扱責任者(卒業で取得)、危険物取扱者(甲種、乙種全類など)、計算技術検定、パソコン利用技術検定等

工業化学科日誌

ものづくりコンテスト2023化学分析部門 優勝!準優勝! <工業化学科>

2023年10月17日 12時28分

 10/12(木)、13(金)の両日に郡山北工業高校を会場として行われた「福島県ものづくりコンテスト2023化学分析部門」において、本科2年生の村上桧斗君が優勝、緑川由愛さんが準優勝と、本校が1位、2位を独占しました。

 課題は例年通り「キレート滴定法により試料水中のCaおよびMgの定量を行うことにより試料水の硬度を求める」でしたが、今年度より試料水がこれまでの1検体から2検体に増え、競技時間2時間30分の制限時間をクリアするだけでも困難な、非常にレベルの高い課題となりました。当然これまで通り、安全に配慮したハイレベルな操作技術や正確な測定値、そして迅速さが求められています。

 

 

 

 今回は県内化学系工業高校5校、8名の選手による競技となりましたが、普段通りの落ち着いた操作により時間的にも余裕のある分析を行った結果、村上君が見事に優勝、緑川さんも準優勝と、この上ない成績を収めてきました。

 

 

 

 今回特筆すべきは、化学分析有識者からなる外部審査員によって両名の正しく美しい分析操作が認められ、いずれの選手も「技術点」が満点だったことです。選手・指導者はもとより学科職員一同、大変誇りに感じています。連日遅くまで練習に励み、妥協することなく努力を続け、それを見事に結実させた両名には本当に多くのことを学ばせてもらいました。

 

(右から、指導者:石井洋子先生、村上桧斗君、緑川由愛さん)

 

 なお、今回優勝した村上桧斗君は、来年度、岩手県で実施されるものづくりコンテスト2024東北大会に福島県代表として出場します。皆さまの応援をよろしくお願いいたします。

【工業化学科】うえだ商店会歩行者天国

2023年10月13日 16時53分

10月9日(月・祝)に行われた、うえだ商店会歩行者天国に出店しました。

工業化学科では、「スライムを作ろう!」をテーマに、2年生2名、1年生3名が参加しました。

多くのお子さんがスライムづくりに取り組みました。

完成したスライムを見て、笑顔でとても喜んでくださいました。

悪天候の中、お越しくださいました皆様、ありがとうございました。

【工業化学科】中学生体験入学

2023年7月27日 13時34分

 7月25日(火)、本校で中学生体験入学が行われました。

 工業化学科では、4つのテーマで体験や見学をしていただきました。

①中和滴定

  酸と塩基の中和反応の説明をし、指示薬を用いて反応時の色の変化を確認しました。

 

②機器分析

  原子吸光光度分析の説明をし、実際に原子吸光光度計を使用しました。

③石けんの製造

 油脂から石けんを作る工程を説明し、工業技術基礎(実習)で製造した石けんで実際に手を洗ってみました。

④有機合成

 ベンゼンからニトロベンゼン、アニリンの製造方法について説明し、実験器具も見ていただきました。

 中学生の皆さん、保護者の方々、そして中学校の先生方、暑い中ありがとうございました。

 ぜひ、勿来工業高等学校の工業化学科で一緒に学びましょう。

【工業化学科2年】福島イノベーション・コースト構想産業人材育成確保事業に係る出前授業

2023年6月19日 18時04分

6月16日(金)、工業化学科2年生を対象に、福島イノベーション・コースト構想推進事業として出前授業が行われました。

 古河電池株式会社いわき事業所 総務グループの鈴木誠一様と小出彩乃様をお招きし、「最先端技術 イノベに関する電池の化学」をテーマに約1時間お話いただきました。

 電池の種類について、具体的でとても分かりやすい説明で、特に、スマートフォンなどの身近に用いられているリチウムイオン電池について、聴き入る生徒も多く見受けられました。また、開発に成功したときの喜びなどもうかがうことができました。

 さらに、「工業人として社会に出る上で求められる人物像」も教えていただき、コミュニケーションの大切さを知りました。

 最後の質疑応答では、生徒の質問に丁寧に答えていただき、より深く興味を持つことができました。今後の進路活動に役立てていきたいと考えております。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業<工業化学科3年>

2023年6月15日 12時36分

6月14日(水)に工業化学科3年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。

株式会社クレハの中央研究所より今野慎悟様、労政部より高井麻衣様、岡坂菜摘様を講師としてお迎えし、「(株)クレハいわき事業所企業セミナー」および「有機合成研究室における研究開発」と題して約1時間の講話をいただきました。
社内の有機合成の実際について、その製品概要・製造工程から農薬開発の難しさに至るまで詳しいお話をいただき、本校の有機合成実習で学んでいる基礎知識や技術が製造現場で活かされる様子を改めて知ることができました。また、講話の最後には、国外における製造委託でのご苦労話などを交えながら、広い視野に立って新たな、ものづくりに挑戦する姿勢の大切さについて触れられ、生徒たちが進路活動を間近に控えている立場として真剣に耳を傾けている姿が見られました。

講師の皆様、誠にありがとうございました。

うえだ商店会 第45回歩行者天国に参加 <工業化学科>

2023年5月15日 14時36分

5月5日(金)に3年ぶりに実施された「うえだ商店会 第45回歩行者天国」に本校代表生徒が参加しました。

工業化学科では「スライムで遊ぼう」のテーマのもと、工業化学科3年生4名によるスライム作り体験コーナーを設置しました。おかげさまで大変多くのお客さまにご参加をいただき、大盛況のうちに終えることができました。

できあがった時のお子さまたちの笑顔が大変印象的な歩行者天国となりました。

ご来場のみなさま、誠にありがとうございました。

令和4年度 工業化学科 課題研究発表会<工業化学科>

2023年1月25日 16時03分

令和4年度の工業化学科課題研究発表会が令和5年1月20日(金)に実施されました。

 

課題研究発表会は、3年生が自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。

今年度は以下の6つのテーマで研究が行われました。

 

①水質浄化 ~凝集剤をつくってみよう~

 

②トウモロコシとサツマイモからバイオエタノールを作る

 

③化学発光 ~ケミカルライト~

 

④廃棄物の活用 ~固形燃料とシェード~

 

⑤バイオエタノール/ビタミンC入りの化粧水を作ろう

 

⑥炎色反応を用いたロウソク作り

 

下級生が聴講する中、いずれの班もたいへん立派に発表を終えることができました。

 

また、1・2学年生が同席して発表を聴講しましたが、それぞれの研究内容に真剣に聴き入り、3年生に負けずに挙手をして質問をする姿も見られ、活発な発表会となりました。

 

 

1月24日(火)に実施される校内課題研究発表会では、テーマ「水質浄化~凝集剤をつくってみよう~」が学科代表として研究発表を行います。

 

3年生の皆さん、たいへんお疲れ様でした。

高校生のための化学物質リスクコミュニケーション講演会・交流会<工業化学科3年>

2023年1月25日 15時54分

令和5年1月18日(水)に工業化学科3年生を対象として、福島県環境創造センター主催の「高校生のための化学物質リスクコミュニケーション講演会・交流会」が行われました。

化学物質アドバイザーの岡部正明様を講師としてお迎えし、「化学物質のリスクとその評価」についてのお話をいただき、周辺住民との情報共有の大切さを教わりました。講演の後には「リスクの低減方法」や「リスクコミュニケーションの際の注意点」をテーマにグループワークを実施し、間もなく実社会に出る立場として必要な意識付けをしていただきました。化学物質のリスクについて改めて考える良い機会となりました。

ありがとうございました。

福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学 <工業化学科2年>

2022年11月16日 10時29分

11月1日(火)に工業化学科2年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。

見学先は、三菱ケミカル株式会社小名浜工場とメルクパフォーマンスマテリアルズ合同会社小名浜工場の2工場です。現場で働く方々の様子から、身だしなみの大切さや、品質管理に対する徹底した考え方を改めて知ることが出来た様子です。また、化学プラントの実際を見学することで化学工学や実習の学習内容との関連を強く感じ、高校で化学を専門で学ぶことで進路実現に大きく活かせる立場であることを実感したようです。来年の進路活動に向けて意識を高める大変良いきっかけとなりました。 

 

両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。

福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学 <工業化学科1年>

2022年11月16日 10時24分

10月31日(月)に工業化学科1年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。

見学先は、城北化学工業株式会社いわき工場と、いわき大王製紙株式会社の2工場です。実際に工場を見学することで施設や設備の規模の大きさを実感し、ものづくりの流れや仕組みについて知り製造業の面白さを感じていた様子です。また、危険物取扱者試験の受験を間近に控えていたので、その実際のイメージをつかむ大変良い機会となりました。 

 

 両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。