工業化学科



私たちの生活は化学物質なしにはなりたちません。また環境も生命自身も物質です。

当科は、物質とエネルギーのいろいろな現象について広い視野をもった人材を養成します。

特色

化学産業はこれからナノテクノロジー(超微細技術)と燃料電池開発が進展していきます。

これらをみすえながら化学分析から薬品製造そしてバイオテクノロジーなどの基礎知識が得られるように指導しています。

合格を目指す資格
毒物劇物取扱責任者(卒業で取得)、危険物取扱者(甲種、乙種全類など)、計算技術検定、パソコン利用技術検定等

工業化学科日誌

【工業化学科】令和7年度の工業化学科課題研究発表会

2025年12月15日 12時44分

 工業化学科 課題研究発表会が12月12日(金)の3,4時間目に行われました。課題研究は、工業化学科の3年生が6つのグループに分かれ、各班で設定したテーマや課題について1年間研究します。今回、その成果を班ごとにプレゼンテーション資料を作り、工業化学科の1,2年生全員の前で発表しました。生徒諸君に研究に対する情熱と発想と行動力が実を結び、とても良い発表会となりました。

1班 「貝殻と廃チョーク粉を使った再生チョークの研究」

 学校では、毎日チョークが消費され、その粉や端材が大量に捨てられています。一方、いわき市の特産品の一つである貝の貝殻も大量に廃棄され、環境問題となっています。本研究では貝殻と廃チョーク粉を有効活用し、実用的な再生チョーク作り、実際に制作したチョークと市販のチョークを比較検討しました。

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2班 「コーヒー豆のかすからできること」

 コーヒー豆の残りかすを様々な加熱条件と塩化カルシウムの添加量を変えて処理し、複数の活性炭を製作しました。これらを用いて水質浄化実験を行い、浄化性能と吸着力を評価しました。また、その活性炭を活用し使い捨てカイロを作れることを知ったので、実際に作ってみました。

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3班 「フェライト磁石の制作~スチール缶の再利用~」

 何気なく分別をしているスチール缶を再利用し、今まで学んできた知識や技術を生かし、身近な製作物ができないのかを考えフェライト磁石を製作しました。 

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4班 「アロマティカスから防虫剤」

 アロマティカスという植物を栽培し、目標だった匂い付き消毒液までは到達できなかったが、木くず(廃材)からセルロースを取りだし、それを原料としたバイオエタノールの生成は実現できました。環境問題解決の一助となるような研究を行うことが出来てよかったです。

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5班 「ハーブウォーターを利用したバスボム作り」

 鍋を使った蒸留と蒸留装置を用いてハーブの葉(ミント)から香料を抽出し、ミント香料のバスボムを作りました。食用色素を用いて色付きバスボム製作も行いました。

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6班 「ペットボトルのキャップからガソリンは生成できるのか」

 廃棄されるペットボトルのキャップを再利用し、ガソリンに変換できることを知ったので、実際にSDGsの一つである、ゴール14「海の豊かさを守ろう」にも当てはまると思い研究を行った。本物のガソリンと半分混ぜた状態ではあったが、発電機が実際に動いたので良かったと思います。

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 1・2年生の聴講の様子もたいへん立派で、挙手をして質問をする姿も見られました。発表する側も聴講する側も真剣にでき良い体験となったようです。